皆さんこんにちは。
突然ですが、2025年の時点で、日本国内で最も売れたゲーム機は何でしょう?
答えは、ニンテンドーswitchです。
それまで1位だったニンテンドーDSを追い抜き、見事1位に輝きました。
後継機であるswitch2の販売もあり、まだまだswitchというハードは続いていきそうですね。
さて、そんな人気ゲーム機を作っているのが、皆様お馴染みの“任天堂”です。
今でこそ『ゲーム会社』として認識されている任天堂ですが、そもそもはカードなどの玩具を手掛ける会社でした。花札や、日本で初めてトランプを作ったのも任天堂なんです。
転機は1970年代後半、コンピューターゲーム機の製造を手掛けることから始まります。
そこから、スーパーマリオブラザーズやファミリーコンピュータなど数々の名作を生み出し、やがて世界的にも認知される一大企業へと成長していくのです。
様々な人気ゲームハードを生み出してきた任天堂ですが、コンピューターゲームでまず最初にヒットさせた商品は何かご存知でしょうか。
それは、1980年に発売された『ゲーム&ウオッチ』です。CMなどでは「ゲームウオッチ」の表記が一般的ですね。
今回はそんな始まりのゲーム、「ゲーム&ウオッチ」の歴史の一端と、中古市場がどんなゲーム&ウオッチに注目しているか、どのシリーズが高額査定になりやすいのか、これらのポイントについてお話しさせていただきたいと思います。
※正式名称は『ゲーム&ウオッチ』ですが、今回の記事では一般的に浸透している名称である『ゲームウォッチ』で今後表記を統一していきます。
この記事は、こんな人におススメです!
(約26分で読めます)
- ゲームウォッチとは何か知りたい
- ゲームウォッチの買取価格に興味がある
- 手元のゲームウォッチを売りたい
1 ゲームウォッチ(ゲーム&ウオッチ)、高額買取いたします!
お話しを始める前に、ゲーム&ウオッチとはどのようなゲームか、ご存知でしょうか?
1980年に発売ということは、当時遊んでいた子どもも恐らく50歳以上になっているでしょうし、実物のゲームウォッチで遊んだことはおろか、見たこともないという世代の方も、徐々に増えてきているでしょう。
商品名からもわかるようにゲームと時計の機能が搭載されている。
累計出荷数は、日本国内外あわせて約4340万台と、家庭用ゲーム機が一般的でなかった当時としては驚異的な数字。
ゲームのROM本体に直接ソフトが書き込まれている「1ハード1ソフト」方式で、現在のゲームのようにロムカセットの差し替えは出来ない。
今では想像も出来ませんが、ゲームウォッチが発売された当初、任天堂は70億もの借金を抱えている状態の企業でした。
しかしゲームウォッチの爆発的な大ヒットによって、借金返済どころか40億もの黒字を叩き出して高収益を得る優良企業へと転身を果たしただけでなく、その収益をファミリーコンピュータの開発へ投資することができました。
今の携帯型ゲームといえばカセットの交換によって様々なゲームを楽しめますが、ゲームウォッチは「ハード=ソフト」であり、複数のゲームを楽しむためには都度本体ごと購入する必要がありました。
しかし、当時はなかった『手元で遊べる手軽なゲーム』という斬新な発想が人気を博し、社会現象になるほどヒットしたわけです。
今でこそ、ポータブルゲームや携帯、スマートフォンが普及し、出先で気軽にゲームが楽しめている時代ですが、まさにその先駆けといった所でしょう。
任天堂にとっても、ゲーム業界にとっても重要な意味を持つことになったゲームウォッチ。
1980年の登場から1991年に販売終了するまでに、本体も徐々に変更が加えられていきました。
「シルバー」
「ゴールド」
「ワイドスクリーン」
「マルチスクリーン」
「カラースクリーンテーブルトップ」
「スーパーカラー」
「マイクロVS.システム」
「パノラマスクリーン」
「クリスタルスクリーン」
「ニューワイド」
と種類があるよ。
最後の3種類に関しては、日本未発売のゲームウォッチなんだよ!
しかし、盛者必衰は世の常。
社会現象まで引き起こしたゲームウォッチですが、皮肉にも同じ任天堂が生み出したファミリーコンピュータの台頭により、姿を消してしまいます。
日本国内で最後に登場したゲームウォッチは第33作ブラックジャックで、これが1985年です。
経年を踏まえれば当然のことですが、外箱が無くなっていることは勿論、古い電池を入れっぱなしにすることによって起こる液漏れや、スクリーンが焼け付いてしまう画面ヤケ、電池蓋を紛失いた状態のゲームウォッチをよく見かけます。
そのため外箱が残っていたり、電池を入れれば可動したり、全体的に綺麗な状態のゲームウォッチはとても希少性が高く、買取価格にも非常に期待が持てます。
ゲームウォッチが存在した11年間、発売されたタイトルは59本。
今回全てのゲームウォッチを説明することはできませんが、特にご紹介したいと考えるゲームウォッチをいくつかお話しさせて頂きたいと思います。
1-1. ゲームウォッチ(ゲーム&ウオッチ) シルバー の買取価格

こちらが、ゲームウォッチ記念すべき第一作となりました、『任天堂 ゲームウォッチ ボール 当時物』です。
クラブニンテンドーより復刻版も登場している、特別なゲームウォッチです。
ゲームの内容はと言いますと、要はジャグリングです。
徐々にボールが増えていくのを、タイミングよくボタンを押してジャグリングを続けていくというゲームで,単純なようで中々に奥が深く、特に難易度の高い「GAMEB」はクリアが難しいです。
当時は消音機能がなく、またどうしても配線が見えてしまうため、隠すために画面両端に黒い柱のようなラインがあるなど、当時ならではの状態がとても懐かしく感じます。
当時物の『ボール』はもちろんのこと、2009年に登場した限定の復刻版『ボール』、どちらも高額査定にてお買取りさせていただいております。

こちらは、第二作目となる『任天堂 ゲームウォッチ フラッグマン』です。
ゲーム画面の中央にフラッグマンなる少年が立っており、少年の動きに合わせて数字の1~4までの数字のボタンを押していくゲームで、『GAME A』だと記憶力、『GAME B』だと反射神経や瞬発力を試すゲームとなっています。
こちらも非常に希少度の高いゲームウォッチとなっておりまして、もしもデッドストックに近いような完品のお品物になりましたら、驚くような高額査定にもなりえます。
また、逆に状態があまり良くなくても、電池さえいれればちゃんと稼働する状態のお品物であっても充分に価値のあるお品物ですので、お持ちの際は是非お気軽にお問い合わせください。

ゲームウォッチ シルバーの時代最後に作られたのが、こちらの『任天堂 ゲームウォッチ ジャッジ』です。
前期版の本体カラーはモスグリーン、後期版はダークパープルになってるんだ。
画面の中で二人が同時に数字の書かれたカードを同時に掲げ、数字が大きい方は相手をハンマーで叩き、数字が小さい方は相手からの攻撃を避けるというゲーム内容です。ここで、ゲームウォッチ初の機能となる二人対戦が実装されました。
こちらのゲームウォッチもかなり入手が難しいゲームの1本で、箱付き完品状態に近いですと、相当の高額査定の可能性も決して低くはありません。
【ゲーム&ウオッチ シルバー の買取価格 一例】
商品名 | 参考価格 |
任天堂 ゲームウォッチ ボール 当時物 ゲーム&ウオッチ | ~24000円 |
任天堂 ゲームウォッチ ボール 復刻版 クラブニンテンドー限定 ゲーム&ウオッチ | ~1400円 |
任天堂 ゲームウォッチ フラッグマン ゲーム&ウオッチ | ~34000円 |
任天堂 ゲームウォッチ ジャッジ 前期版 ゲーム&ウオッチ | ~50000円 |
任天堂 ゲームウォッチ バーミン ゲーム&ウオッチ | ~30000円 |
任天堂 ゲームウォッチ ファイア ゲーム&ウオッチ | ~40000円 |
上記の買取上限価格は、マガジン作成時のものです。時期や状態により金額の変動がありますので、おおよその目安としてお考えください。
1-2. ゲーム&ウオッチ ゴールド の買取価格

ゲームウォッチのシルバーに続いて登場したのが、本体の色が輝かしい金色になった、その名も「ゴールド」です。
勿論変わったのは本体の色だけではありません。背景の一部がカラーで表現されるようになり、裏には立てかけるためのスタンドがつき、アラーム機能も搭載され、時計としての機能もグレードアップしました。
そんなゴールドになって一番最初に発売されたのが、『任天堂 ゲームウォッチ マンホール』です。
4つの穴に対して蓋は1つ。次々に現れる歩行者が穴に落下しないよう、マンホールの蓋を素早く移動させていくゲームです。
こちらはゲームとしても非常に評判が高く、後に発売されるゲームウォッチの新機種でもリメイク版が登場するほどでした。

ゴールドの第二弾として登場したのが、『任天堂 ゲームウォッチ ヘルメット』です。
建設中のビルのドアから作業員を出発させて、上から降ってくる工具を避けながら右端の事務所の中に入るという内容のゲームとなっています。
一見簡単そうにも見えますが、出入り口のドアは自動ドアになっていて開閉を繰り返しており、開いている状態でないと事務所に入れなくなっている部分が難易度を上げています。
日本国外では『HEADACHE』と表記されて発売されました。
作業員を増やせたり、本来早くなっていく工具の落下スピードの初速を維持させるといった裏技が、いくつかあったそうだよ♪
しかしこれもまた、ゲームウォッチの販売時期によって可能な裏技と不可能な裏技がある上、裏技が可能な本体かを調べる術は、本体の裏カバーを外してみないとわからないという仕様ですので、見極めがかなり難しいようです。

ゲームウォッチ ゴールドとして最後に登場したのが、『任天堂 ゲームウォッチ ライオン』です。
画面の左右に調教師がおり、脱走しようとするライオンを椅子で抑え込むという内容です。
ライオンが脱走してしまうと、調教師は木の上に追いやられてしまい……その後どうなってしまうかは謎のままです。
ゲームウォッチの中では比較的マイナーなゲームにあたり、当店でお買取りさせて頂いたゲームウォッチの中でもあまり見かけられません。
ライオンの動き方のせいで、少々難易度の高いゲームだったことが要因の一つとも考えられます。
こちらも欠品がない状態ですと、より良い買取金額が提供できるでしょう。
【 ゲーム&ウオッチ ゴールド の買取価格 一例】
商品名 | 参考価格 |
任天堂 ゲームウォッチ マンホール ゲーム&ウオッチ | ~10000円 |
任天堂 ゲームウォッチ ヘルメット ゲーム&ウオッチ | ~40000円 |
任天堂 ゲームウォッチ ライオン ゲーム&ウオッチ | ~35000円 |
上記の買取上限価格は、マガジン作成時のものです。時期や状態により金額の変動がありますので、おおよその目安としてお考えください。
1-3. ゲームウォッチ(ゲーム&ウオッチ) ワイドスクリーン の買取価格
ゴールドの登場から僅か4か月後、ゲームウォッチは更なる進化を遂げます。それが、ワイドスクリーンです。
画面の大きさが1.7倍になり、より見やすく、より遊びやすくなりました。画面が広くなったため、ボタンの配置も少々変更されています。

ワイドスクリーンとなって初めて登場したのが、『任天堂 ゲームウォッチ パラシュート』です。
ヘリコプターから落下してくるスカイダイバーを、救命ボートを移動させてキャッチするというゲームとなっています。
当時の中でも出回りの多い機種ですから、他のゲームウォッチに比べるとやや買取価格は劣りますが、買取コレクターでは精一杯の金額をご提案させていただきます。

さて、ゲームウォッチには人気キャラクターが主役になっているゲームがそれなりに登場します。
その有名な物がこちら、『任天堂 ゲームウォッチ ミッキーマウス』です。
一定数割れちゃうとゲームオーバーだよ。
『EGG』は『ミッキーマウス』と全く同じゲーム内容だけど、日本未発売のゲームウォッチということで更に高額買取が期待できるんだ♪
その他ゲームウォッチでは、ミッキーマウスの他にもポパイやスヌーピーなど他社の人気キャラクターを採用したものが登場していました。
いずれも状態によっては驚きの高額査定になることもございますので、お持ちでしたら是非買取コレクターへお問い合わせください。
【 ゲーム&ウオッチ ワイドスクリーン の買取価格 一例】
商品名 | 参考価格 |
任天堂 ゲームウォッチ パラシュート ゲーム&ウオッチ | ~9000円 |
任天堂 ゲームウォッチ ミッキーマウス ゲーム&ウオッチ | ~8000円 |
任天堂 ゲームウォッチ ポパイ ゲーム&ウオッチ | ~30000円 |
任天堂 ゲームウォッチ オクトパス ゲーム&ウオッチ | ~10000円 |
任天堂 ゲームウォッチ シェフ ゲーム&ウオッチ | ~50000円 |
任天堂 ゲームウォッチ タートルブリッジ ゲーム&ウオッチ | ~27000円 |
上記の買取上限価格は、マガジン作成時のものです。時期や状態により金額の変動がありますので、おおよその目安としてお考えください。
1-4. ゲーム&ウオッチ マルチスクリーン の買取価格
ゲームウォッチが登場して2年経った頃、任天堂では、本体バージョンアップの開発に着手しだしました。
時代は繰り返されるんだね♪
二画面にしつつ、どこでも持って歩けるサイズにするためには折りたたむ形状が最適とされ、参考にされたのが化粧品のコンパクトだったそうです。
当時はまだノートパソコンも存在しない時代、コンパクトがゲーム機の参考になるとは、開発に携わった方の発想力には驚かされます。
なおこの折り畳み式携帯型ゲームは、後のニンテンドーDSへと影響を残していきます。

そうして登場した次世代機が、マルチスクリーンです。
このマルチスクリーンが最も販売数、タイトル数ともに最多のシリーズであり、まさにゲームウォッチ最盛期だったとも言えるでしょう。
そんなマルチスクリーンの記念すべき第一作は、『任天堂 ゲームウォッチ マルチスクリーン オイルパニック』です。
2画面であることを存分に利用したゲームスタイルで、得点を伸ばすためには相当リスクの高いペース配分が必要というハイリスクハイリターンであり、その見極めも非常に楽しめるポイントです。
こちらは非常に出回りの多いお品物ですが、外箱があったり、動作に問題がない状態などであれば、充分なお値段でお買取りが可能なゲームですので、是非お問い合わせくださいませ。

元より順調に人気を上げていったゲームウォッチですが、決定的な追い風となったと言っても良い作品がこちら、『任天堂 ゲームウォッチ マルチスクリーン ドンキーコング』です。
あの伝説のゲームクリエイター、宮本茂氏が初めて手掛けたアクションゲームなんだよ!
その後ゲームウォッチ版が発売されると、あの人気ゲームを手軽に手元で遊べるという事で大ヒットとなり、なんとゲームウォッチ史上最多の売り上げを記録するほど!
アーケード版のドンキーコングは、主人公(マリオ)のペットであるゴリラのドンキーコングが、恋人のレディを連れ去って脱走、主人公は攫われた恋人を助けるため、樽や火の粉といった障害を乗り越えながらゴールを目指すという内容です。
さて、アーケードのような筐体でプレイされるものを、ゲームウォッチという小さなゲーム機でいかに再現するかと考えた時に生み出されたのが、今ではすっかりお馴染みの「十字ボタン」なのです。
親指だけで4方向にキーを押す感覚が伝わる操作性は非常に画期的であり、その後のゲーム機の標準ボタンとして定着しました。
そんなドンキーコングのゲームウォッチは今でも人気があり、外箱など全て揃い、動作に問題がないお品物は高額買い取りの対象となっております。また、外箱が無い状態でありましても、遊ぶことが出来る状態であれば問題なくお買取りが可能です。

任天堂といえば、最早世界で一番知名度が高いともいえる配管工、マリオもゲームウォッチで登場しています。
こちら左右開きの、『任天堂 ゲームウォッチ マリオブラザーズ』がそのお品物です。
当初は名もなきキャラでしたが、後に「マリオ」という名前がつけられ、双子の弟ルイージとともにたちまちその知名度をあげていきました。
実はそのマリオの第一作目はゲームウォッチで登場していたこと、ご存知でしたでしょうか。同年後にアーケード版が登場したので、多くの方はそちらのゲームでの認知が高いかもしれません。
2023年にフルCGにて映画かもされたスーパーマリオブラザーズですが、そんなマリオの第一作がゲームウォッチとは、なかなか興味深いですね。
【 ゲーム&ウオッチ マルチスクリーン の買取価格 一例】
商品名 | 買取価格 |
任天堂 ゲームウォッチ マルチスクリーン オイルパニック ゲーム&ウオッチ | ~13000円 |
任天堂 ゲームウォッチ マルチスクリーン ドンキーコング ゲーム&ウオッチ | ~18000円 |
任天堂 ゲームウォッチ マルチスクリーン マリオブラザーズ ゲーム&ウオッチ | ~10000円 |
任天堂 ゲームウォッチ マルチスクリーン ライフボート ゲーム&ウオッチ | ~50000円 |
任天堂 ゲームウォッチ マルチスクリーン セーフバスター ゲーム&ウオッチ | ~30000円 |
上記の買取上限価格は、マガジン作成時のものです。時期や状態により金額の変動がありますので、おおよその目安としてお考えください。
2 海外限定ゲームウォッチ(ゲーム&ウオッチ)は高額の期待大!
1983年のマルチスクリーンまで、注目のゲームウォッチをご紹介させていただきました。さてここからは、少々方向を変えてお話しさせていただきます。
先ほども触れましたが、日本国内におけるゲームウォッチの人気は、1983年にファミリーコンピューターの発売と共に終焉へと向かっていきます。
そのため1985年の「ブラックジャック」を最後に、日本国内での生産は終了しています。
海外限定のゲームウォッチは更に希少価値が高くて、より高額査定が期待できるものも!
そんな日本未発売のゲームウォッチで、当店注目のタイトルをいくつかご紹介させていただきますね。
2-1. ゲームウォッチ クリスタルスクリーン の買取価格

厚さが7mmとシリーズで一番薄い本体に、裏側が透けて見える液晶を搭載したゲームウォッチは、日本未発売のゲームウォッチの一つです。
実物を見てみますと、液晶越しに背景が見える透明性があり、30年以上前に発売されたゲーム機とは思えないような綺麗な姿をしています。
こちらはゲームウォッチの中でも大変希少性が高く、レアゲームとしてコレクターの中では有名です。
そんなクリスタルスクリーンの一つ、『任天堂 ゲームウォッチ クリスタルスクリーン バルーンファイト』がこちらです。
ファミコン版の『バルーントリップ』とほぼゲーム内容は同じですが、ファミコン版に比べて緻密な操作性を必要としない分、やや難易度が低めとなっています。
こちらは可動することは勿論、外箱や説明書が残っていますと大変レアリティが高く、プレミア高額査定の対象になりやすいゲームウォッチです。
クリスタルスクリーンの中でも名作として人気なのが、『任天堂 ゲームウォッチ クリスタルスクリーン クライマー』です。
強制スクロールされる中、次々と登場してくる障害物をよけながらひたすら登っていくゲームですが、時間が経つにつれトラップなどが増えて難易度が上がり、単調さを感じさせない所が人気です。
そのためか買取価格がとりわけ高額になるゲームウォッチであり、デッドストックといった未開封の状態でありましたら、それこそ驚愕の高額査定になること間違いありません。

さて、シースルーが特別な雰囲気を感じさせ、そこを目玉としているクリスタルスクリーンですが、いざ実際にゲームで遊んでみるとこのシースルーのため画面が見にくく、高得点を狙うためには背面に紙などを宛ててプレイされている方も多かったようです。
そのためか、クリスタルスクリーンではわずか3タイトルのみの登場となりました。クリスタルスクリーンの3つのタイトル最後の一つがこちら、『任天堂 ゲームウォッチ クリスタルスクリーン スーパーマリオブラザーズ』です。
こちらもやはり日本未発売のゲームウォッチで、希少性の高さは触れるまでもありません。
日本でも発売されたマリオブラザーズからさらにグレードアップした内容となっています。
なお、2020年にスーパーマリオブラザーズ35周年を記念し、ゲームウォッチ版のスーパーマリオブラザーズが再販されておりますが、こちらはクリスタルスクリーンではなくカラースクリーンでの登場、更に『スーパーマリオブラザーズ2』『ボール』の3つのゲームを選んで遊べるという仕様になっています。
【 ゲームウォッチ(ゲーム&ウオッチ) クリスタルスクリーン の買取価格 一例】
商品名 | 買取価格 |
任天堂 ゲームウォッチ クリスタルスクリーン バルーンファイト ゲーム&ウオッチ | ~60000円 |
任天堂 ゲームウォッチ クリスタルスクリーン クライマー ゲーム&ウオッチ | ~200000円 |
任天堂 ゲームウォッチ クリスタルスクリーン スーパーマリオブラザーズ ゲーム&ウオッチ | ~50000円 |
上記の買取上限価格は、マガジン作成時のものです。時期や状態により金額の変動がありますので、おおよその目安としてお考えください。
2-2. ゲームウォッチ ニューワイド の買取価格

『ゲームウォッチ ニューワイド』とは、ワイドスクリーン直系の後継機にあたります。スペックは従来の物と変わりませんが、価格が安くなり、本体自体がカラフルになりました。
そんなニューワイドから発売されているゲームの一つがこちら、『任天堂 ゲームウォッチ ニューワイド トロピカルフィッシュ』です。
実は海外版ゲームウォッチも、後半になるとゲームの内容の変貌に人気が下がっていました。
ゲームウォッチ初期の頃のような単純な楽しさではなく、ゲームにストーリー性を持たせ、それによりルールも複雑化、まるでファミコンのミニ版となってしまい、ゲームウォッチならではの良さが無くなってしまったという点が大きかったようです。
しかしそんな中、この『トロピカルフィッシュ』は非常に人気が高いゲームウォッチとなっています。
水槽から飛び出してしまった魚をうまくキャッチし、反対の水槽に移してあげるという内容はまるで「ファイア」ですし、キャッチに失敗した魚は猫に持っていかれ、哀れ骨になってしまうという部分は『シェフ』を彷彿とさせます。
難しさはあるものの、比較的原点回帰したような内容が好評だったようです。
だから今じゃ凄く貴重なゲームで、状態が良いと、信じられない程の高額査定でお買取りになることも少なくないんだ!

日本終売後も、10年に渡り開発されてきたゲームウォッチでしたが、ついに終わりを迎えます。
最後のタイトルとなったのがこちら、『任天堂 ゲームウォッチ マリオ ザ ジャグラー』でした。
ゲームウォッチ第一弾となった『ボール』を、マリオでリメイクした内容となっています。
マリオにちなんでジャグリングするものはボールではなく、スターやボム、ハートになっているのが面白いポイントですね。
第一作のゲームの内容を、ゲームウォッチから登場した大人気キャラクターでリメイクした作品で最後の商品にするとは、流石の任天堂、粋を感じます。
しかしながらこちらももちろん日本未発売であり、レア度も文句なしのトップですので、美品クラスともなれば相当の高額買い取りに期待が持てるお品物です。
【ゲームウォッチ(ゲーム&ウオッチ) ニューワイド の買取価格 一例】
商品名 | 買取価格 |
任天堂 ゲームウォッチ ニューワイド トロピカルフィッシュ ゲーム&ウオッチ | ~15000円 |
任天堂 ゲームウォッチ ニューワイド マリオ ザ ジャグラー ゲーム&ウオッチ | ~45000円 |
任天堂 ゲームウォッチ ニューワイド マンホール | ~20000円 |
任天堂 ゲームウォッチ ニューワイド ドンキーコングJr. | ~7000円 |
任天堂 ゲームウォッチ ニューワイド クライマー | ~20000円 |
上記の買取上限価格は、マガジン作成時のものです。時期や状態により金額の変動がありますので、おおよその目安としてお考えください。
3 買取コレクターのゲームウォッチはこちら!
さて、日本国内外、国外限定発売のゲームウォッチそれぞれから少しずづピックアップしてご紹介させていただきましたが、ここからは、当店買取コレクターが個人的に注目しているゲームウォッチをご紹介させていただきたいと思います。
3-1. 注目のゲームウォッチ(ゲーム&ウオッチ)の買取価格

こちらは、『任天堂 ゲームウォッチ ZELDA』です。
『ゼルダの伝説』という、こちらも任天堂が誇る超大人気シリーズのゲームがあり、そんなゼルダシリーズもゲームウォッチで登場していました。
マルチスクリーンのゲームウォッチはまだ日本でも発売されていたのですが、このZELDAは日本未発売であり、やっと逆輸入したのは1996年頃と、長らくファンをやきもきさせていたタイトルです。
ゲームウォッチ版の主人公はリンクであるものの、宿敵であるガノンは登場せず、世界に現れた8体のドラゴンを倒していく内容になっており、8体全てを倒すとゼルダ姫と再開が叶う、というストーリーになっています。
8周もしなければならないので大変ですが、回復アイテムが頻繁に登場したり、コンティニュー機能がついているため、クリア自体は簡単だそうです。
この『ゼルダの伝説』は、今なお世界中に多くのファンやコレクターがいらっしゃるため、価格は安定して高額となっているゲームウォッチです。

こちらも非常に珍しいゲームウォッチです。
黄色い特徴的なケースが目立つこちらは、『任天堂 ゲームウォッチ スーパーマリオブラザーズ F1レース賞品』と申しまして、ディスクシステム 『ファミコングランプリ F1レース』大会景品で配布された大変希少な非売品のゲームウォッチです。
『ファミコングランプリ』とは、1987年10月30日に任天堂より発売されたファミリーコンピュータ ディスクシステム用のレースゲームで、ディスクファックスに対応し、この機能を使ったタイムトライアルなどが行われていました。
そのキャンペーン中、上位入賞者と、参加者の中からの抽選で配布されたのみという希少なゲームウォッチであり、登場も後期であったことから性能も高く、今でも非常に人気の高いゲームウォッチです。
【 注目のゲームウォッチ(ゲーム&ウオッチ)の買取価格 一例】
商品名 | 買取価格 |
任天堂 ゲームウォッチ ZELDA ゲーム&ウオッチ | ~45000円 |
任天堂 ゲームウォッチ スーパーマリオブラザーズ F1レース賞品 ゲーム&ウオッチ | ~60000円 |
任天堂 ゲームウォッチ パノラマスクリーン ミッキーマウス ゲーム&ウオッチ | ~200000円 |
任天堂 ゲームウォッチ パノラマスクリーン マリオ・ボム・アウェイ ゲーム&ウオッチ | ~25000円 |
任天堂 ゲームウォッチ マルチスクリーン ライフボート ゲーム&ウオッチ | ~20000円 |
上記の買取上限価格は、マガジン作成時のものです。時期や状態により金額の変動がありますので、おおよその目安としてお考えください。
4 終わりに
任天堂を世界に知らしめた原点であるゲームウォッチ。
誕生から終わりまで登場したタイトルを何本かピックアップして、今回お話しさせていただきました。いかがでしたでしょうか。
聞いたこともないタイトルや、思いもよらな注目商品などがありましたでしょうか。
発売からそれなりに年数が経過しているゲームウォッチですので、中には動作に支障があるもの、付属品が紛失しているものが多数ある中、保存状態の良い、外箱の残っているゲームウォッチは大変希少であり、その状態の良さで査定額も大きく変動していきます。
こちらの記事で記載させていただいている価格表は上限記載ですが、今までお買取りされた事のない未使用品が出てくれば、その上限を超える可能性もゼロではありません。
そのようなゲームウォッチを納得戴ける高額査定をさせていただくことは勿論、いわゆるジャンク扱いに相当するゲームウォッチでも、買取コレクターでは全てお買取りさせていただけるよう務めさせていただきますので、ゲームウォッチのお買い取りは買取コレクターに是非お任せください。
それではまた、次のテーマでお会いしましょう。
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